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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に関しての考案

2013.03.01.Fri.12:11
 PCOSでは、下垂体から分泌される、排卵を促すLH(黄体化ホルモン)量が、同じように下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)量より多いため、排卵がうまくいかなくなっている状態になっています。その為、排卵させようとして、ますますLH量が増えてしまい、悪循環に陥っていきます。
 不妊症の患者さんの場合には排卵誘発剤による治療や腹腔鏡で卵巣の厚くなった白膜の下にある多数の卵胞をドリルで穴あけするみたいに潰していく手術をすることによる排卵をし易い状態にする方法が一般的治療法です。
 問題は無月経で来院した結婚前の患者さんです。教科書的にはゲスターゲン療法といって黄体ホルモンを投与して、生理を作ってあげればいいなんて書いてあるのがほとんどです。確かに、実際には2ヶ月位生理が来ないといって来院される方が多いんですが、その間も卵巣は知らないうちにどんどん病的になっているわけです。どうしたら病気の進行を抑えてあげられるでしょうか?
 以前にPCOSで排卵誘発してあげないと排卵せず、排卵誘発剤を使うと卵巣が手の拳大に大きくなってしまう患者さんがいましたが、幸いうまく妊娠され、子供さんに恵まれました。その患者さんは授乳が終わった後に自然に生理が回復して、十数年経過した現在は超音波的には全くPCOSの所見がありません。この方の場合は妊娠という長期間排卵がない状態が持続したことが功を奏したと思われる症例です。また、今見ている患者さんで無月経ではないのですが、画像上両側卵巣は多嚢胞でLHRHテストLH過剰反応を示し、典型的なPCOSの方がいます。この患者さんは月経前緊張症(PMS)、月経前不機嫌性障害(PMDD)と月経困難症を合併されていたため、3か月前から低用量ピルを投与して、治療していますが、卵巣の状態は悪化することはなく、むしろ、卵胞数が減少してきています。
 この症例も排卵を起こさせないようにしていることが病気の進行を遅らせているように思います。
 私としてはPCOSの治療として、積極的に低用量ピルを使用して、卵巣の状態を悪化させないようにすることが、将来の妊娠のためには重要だと思っています。
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